まだ見ぬ世界

Hey! Say! JUMPに関する私的記録・考察などなど

大怪獣のあとしまつ

本作が発表になったときすごく観ることを楽しみにしていた。

キャストも錚々たるメンバーで題材もおもしろそうで。

 

不安なんてあるはずもなかった。

ただ、試写会が始まったときにネタバレは流れなかったものの、おもしろかったという声があまりなかったことにん?となった。

そして、著名人のコメントがHPに掲載されていて、それでも絶賛コメントというものは見かけなくて、

むしろ歯切れの悪いものもあり、さらに眉間に皺がよるような感覚だった。

 

そして、公開日。

仕事でその日は見ることができず、会社帰りの電車でTwitterを開くと、「クソ映画」というトレンド。

関連に山田涼介と入っていて戦慄した。

 

初日から観る人にぼろくそに言われてる光景はなかなかみない。

なんだか嫌な流れだな、と。

山田涼介が主演の時点でお察しとかいうクソ低レベルなツイートも見かけた。

この層は見ていないのにコメントしている時点でお察し。

何を楽しみに生きているんだろうね?と毎回思う。

 

監督に対してはいろいろな記事やインタビュー段階で疑念を感じていたが、

それでも、この題材で、この話題性で失敗する?と甘く見ていた自分もいる。

 

悪評を見て、そんな?という半笑い状態で逆に楽しくなってしまっていたので、

今日見てきたのだが、始まる前はワクワクして仕方なかった。

 

以下、ネタバレ含みです。

 

一言で表すと、「品がない」。

なんの配慮もないめちゃくちゃな映画だ。

あとしまつと言いながらなにもあとしまつしていない。

 

まずいろんな説明が足りてない。

オマージュとかが多かったのだけど、わかる人には伝わるようなことが多すぎる。

 

そして、下ネタが低レベルすぎる。

きのこはまだいい。笑えた。(わたしは)

陰毛が〜とか付き合った女の数を〜とかのくだりは最低すぎる。

家族では絶対に見れない。

 

あとキスしすぎ。

これはなに?洋画オマージュ?

微妙な恋愛要素が意味不明すぎる。

 

結末が結末だけに主人公の感情がまるで表現されていない。

 

土屋太鳳の旦那が濱田岳だったのだが、土屋太鳳は山田涼介の元カノでいまだに山田涼介のことがすきだという。

そこに対する濱田岳が嫉妬しているような描写もあるのだが、この一連の設定、

まじでこの映画にとってどんな意味を持っていて、

何につながっていたのかまるでわからなかった。

 

わたしはこの「クソさ」は嫌いではない。

(すきでもないけれど)

でも、言うてもそんなに「クソ」ではないと思う。

この作品見なくてもいいけれど、少しでもこの「クソさ」に興味があるならばぜひお金をかけて観に行ってほしい。

その人たちにいろいろ語ってもらいたい。

外野でコメントするような風潮のほうがわたしは「クソ」であると思う。

現代社会の象徴か?

 

この映画はそこまで読まれた上で作られているのかもしれないという感じもしてしまっている。

最高だ。

 

酒を飲みながらあれはなんだったんだろうと考えているこの時間が一番楽しく感じてしまって

それはそれで悔しいです。